
「ひとりごと」【アルバム解説】
高田エージ 還暦 「ひとりごと」
まさか、自分が還暦になるとは、思ってなかった。
昭和の時代の60歳は、立派なお爺ちゃん。「御隠居さん」だった。
縁側で日向ぼっこしながら、お茶飲んで、将棋指している。
それが、還暦のイメージ。
まさか、還暦で歌っているなんて、想像出来なかった。
中学校3年生の終わり、全校生徒の前で、弾き語りで、人生初ライブ。
泉谷しげるの「Dのロック」を歌った。
15歳で、エアロスミスに憧れてバンドを始めて、17歳で「DUO」でデビューして、SUPER BAD、エージ&テツ、SUPER Goooooood!
40歳から、ひとり旅を始めて、全国をまわって、「幸せを運ぶ男」も、20年生。
まさか、こんなことで、歌えなくなるなんて、思ってなかった。
2020年4月の緊急事態宣言で、ライブもツアーも出来なくなった。
詩を書いたり、曲を書いたりする気にもなれず、ギターにもまったく触らなかった。
同級生たちの還暦お祝いも出来なかった。
なんかヤル気が出なくて、先のことを考えられなくなってた頃、「三河の怪人」HAGE富安さんに、「還暦にはアルバムを作った方がいいぞ!」と尻を叩かれ、タイトルもひらがなで、「ひとりごと」に決めてもらった。
「北陸の暴れん坊」SEiZIや、SUPER Goooooood!ファミリーの聞間拓や海香子やジュンヤに背中を押されて、3/3渋谷クアトロのライブと、初めての「弾き語りアルバム」の発売が決まった。
レコーディングとジャケットデザイン制作を、サラスヴァの宮森くんのつながりで、伊勢賢治率いる「OnBrace Entertainment」に、お願いした。
初めてのコラボは、程好い緊張感もあって、笑いあり、感動あり、エロあり、カットフルーツありの、ゴキゲンな現場になった。
初めての、「歌とギターの弾き語り」レコーディング。口笛もハープも吹いて、伊勢くんには、サックスを2曲吹いてもらった。新しい刺激をいっぱいもらったなぁ。
録音担当のほうちゃいと野口君には、いっぱい盛り上げてもらった。「愛の沼」からの脱出には、ずいぶん助けられた。あっはっはっ!
デザイン担当のあつみんが、いつも気を使ってくれて、ヤル気マックス!夢だった「レコーディングスタジオにカットフルーツ」を実現してくれた。
新しいチームとの共同作業が刺激的で、ひと味違った「高田エージ」に出逢えた。
思い出に残るレコーディング。初の弾き語りアルバム!特別な一枚。
こうして、新しい作品が残せた喜び。感謝!
これで、還暦、ひとまわり。
歌って、笑って、60歳。
さぁ、また旅に出よう!
まだまだこれから!
高田エージ